こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。

飲食店を開業するにあたって、内装工事にかかる費用は決して小さなものではありません。店舗のコンセプトに合った空間づくりを行うためには、デザイン性と機能性の両立が求められ、工事費用もかさみがちです。
しかし、これらの内装工事に対して活用できる「補助金」や「助成金」があることをご存じでしょうか?
この記事では、飲食店の開業準備を進める皆さまに向けて、内装工事で使える代表的な補助金・助成金の種類や、申請時の注意点についてわかりやすく解説します。

内装工事に使える主な補助金・助成金とは?

飲食店の開業準備において、内装工事は最も費用がかかる部分のひとつです。限られた予算のなかで理想の空間を実現するには、工夫が求められます。そこで活用したいのが、国や自治体が提供している補助金・助成金制度です。
実は、内装工事にも活用できる制度は数多く存在し、それぞれに目的や対象条件が異なります。ここでは、飲食店オーナーがぜひ知っておきたい代表的な補助金・助成金について、わかりやすくご紹介します。

小規模事業者持続化補助金

全国の商工会・商工会議所が窓口となって運用されている補助金で、小規模事業者が販路開拓などを行う際に利用できます。内装工事においても、集客を目的とした設備投資が対象になる可能性があります。
たとえば、無人販売設備の導入、デジタルサイネージの設置、カフェスペースのリニューアルなどが採択された事例もあります。最大補助額は50万円〜200万円(※枠による)で、補助率は2/3です。

申請には、経営計画書や見積書の提出が求められ、書類の完成度が採択の鍵を握ります。

中小企業新事業進出補助金

独立行政法人中小企業基盤整備機構により、2025年に新設された補助金です。募集要項によると、「中小企業等が行う、既存事業と異なる事業への前向きな挑戦であって、新市場・高付加価値事業への進出を後押しすることで、中小企業等が企業規模の拡大・付加価値向上を通じた生産性向上を図り、賃上げにつなげていくこと」を目的としています。補助要件として、新規事業や従業員の働き方の変化を通して、企業の付加価値を上げるための施策の実施が必要です。

特に、新しい補助金制度ということもあるため、申請には高度な事業計画と専門的な書類作成が求められることが考えられます。申請にはプロの力を借りることをおすすめします。

創業者向け補助金・助成金

これから飲食店を始める「創業者」に向けた補助金です。都道府県や市町村で若干内容の違いがありますが、開業時の内装工事費や設備投資費、広告宣伝費など幅広い使途が認められていることが多いようです。
審査には、地域への貢献度や将来性が重視され、面接やプレゼンテーションを求められることもあります。しっかりとした事業計画の構築が求められるため、行政書士や中小企業診断士との連携がカギとなります。

詳しくは、J -Net21でお調べいただくか、または、各自治体に問い合わせてくださいね。

業務改善助成金

厚生労働省が所管する助成金で、事業場内の最低賃金を引き上げ、生産性を向上させる取り組みに対して支給されます。内装工事に関しては、作業効率を高めるためのPOSレジシステムの導入や厨房の改修などが対象になることがあります。

助成額は30万円から最大600万円で、導入設備の効果や生産性向上との関連性が問われます。

※ご紹介した補助金制度は、2025年5月25日現在に募集していたものです。補助額や補助対象条件、募集開始時期などが年度ごとに異なる場合があります。

補助金・助成金活用のメリットと注意点

補助金や助成金は、うまく活用すれば内装工事費の負担を大幅に軽減できる、非常に心強い制度です。返済不要という大きな魅力がある一方で、申請には一定の準備や注意が必要です。
ここでは、補助金・助成金を活用することで得られるメリットと、事前に知っておきたいデメリットや注意点について、実際の申請現場の視点から解説します。

活用のメリット

補助金や助成金の最大のメリットは、返済義務がない資金である点です。通常、内装工事費用は自己資金か金融機関からの借入れに頼ることが多く、開業時には大きな負担です。
補助金を活用すれば、最新設備の導入やコンセプトを反映した内装工事を、少ない自己資金で実現でき、他店との差別化にもつながります。
また、適切な制度を選び、要件を満たせば、開業に必要な資金の大部分を補助金や助成金でまかなうことができますね。

注意点とデメリット

一方で、補助金や助成金にはデメリットや注意点も存在します。最も大きなハードルは「申請手続きの煩雑さ」です。申請書類には、事業目的や効果、費用対効果を詳細に記載する必要があり、不備があると不採択となる可能性もあります。

また、支給は原則として「後払い」であることが多く、工事費をいったん立て替える必要があります。支給までに数か月かかる場合もあり、資金繰りに余裕がないと途中で工事を止めざるを得ないケースもあります。

物件探しは「ゼロイチエステート」にご相談を!

このような事態を避けるためには、事前の資金計画と、補助金の仕組みに対する十分な理解が必要です。
「ゼロイチエステート」では、補助金・助成金の申請に関するご相談を随時受け付けております。飲食店開業を検討中の方、内装工事に不安を抱えている方は、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富な専門スタッフが、申請から入金までをしっかりサポートいたします。私たちにお気軽にご相談下さい!

まとめ

飲食店の開業にあたり、補助金や助成金は非常に心強い存在です。特に内装工事に関しては、活用できる制度が多く、条件を満たせば大きな補助を受けられる可能性もあります。
特に、補助金や助成金の申請は、申請書類を複数準備する必要があり、専門用語も多く、申請方法が難しい場合がありますので、ぜひ私たちのような専門家にご相談しながら進められることをオススメしています。

この記事が、飲食事業を始めたい方や事業拡大をしたいみなさんの参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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