こんにちは。

ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。

最近、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を耳にする機会が増えました。これは、国連が2030年までに達成を目指す17の目標で、環境や社会、人権、経済といったさまざまな課題に取り組むための国際的な指針です。

飲食店経営においても、SDGsへの取り組みは無関係ではありません。特に、開業時は店舗の設備や運営体制をゼロから構築できるため、持続可能な経営をスタートする絶好のタイミングです。

今回は、SDGsを意識した持続可能な店舗づくりについてお話しします。

みなさんの店舗経営や物件選びのご参考にしていただけますと幸いです。

店づくりの段階からできる環境配慮

飲食店の開業時には、店舗のコンセプトや内装だけでなく、設備や仕入れの体制にも注目したいところです。SDGsに沿った持続可能な店舗づくりを進めていく上で、例えば、エネルギー効率の良い設備や、地球にやさしい資材選び、地域と連携した仕入れ体制は、地球環境への配慮だけでなく、長期的なコスト削減や集客にもつながります。

具体的にみてみましょう。

設備選びでエネルギー効率を最大化

省エネ型の厨房機器やLED照明の導入は、エネルギー消費量を抑えるだけでなく、光熱費の削減にもつながります。また、IHコンロや環境配慮型の冷蔵庫は、長期的に見ればコスト面でもメリットがあります。

資材選定でプラスチックごみを削減

テイクアウト容器やストローには、紙製やバイオマスプラスチック製など、環境に配慮した素材を使用することでプラスチックごみの削減に貢献できます。店内ではリユース可能な食器類を導入しましょう。

地産地消の仕入れ体制を構築

地元の農家や漁師とのネットワークを構築することで、輸送時のCO₂排出を削減できます。地産地消の考え方を取り入れ、地域とのつながりを深めることで、店舗のファンづくりにも効果的です。

このような工夫は環境負荷の軽減にとどまらず、コスト面のメリットやお客様からの共感と信頼にもつながります。未来を見据えた経営を実現するために、エコな店舗設計を今から始めてみましょう。

食品ロス削減と信頼構築で実現する「食の責任」

地域とのつながりを大切にする「地産地消」に加えて、食材の“使い方”にも目を向けることが、より持続可能な店舗づくりに繋がります。ここでは、食品ロスの削減や食の背景を可視化する取り組み、そして社会的意義のある商品の導入についてご紹介します。

食品ロスを減らす仕組みづくり

仕入れ量の最適化、在庫管理の徹底、メニュー設計の工夫などにより、食品ロスの削減が期待できます。さらに、予約キャンセル等で生じた余剰食材をフードシェアリングサービスに活用すれば、ロス削減と売上確保の両立が可能です。

トレーサビリティを確保した食材選び

生産者情報を開示したり、流通経路を明確にしたりすることで、「つくる責任・つかう責任」の意識が根付きます。お客様の安心感にもつながり、店舗の信頼性を高める効果があります。

フェアトレード製品の採用

コーヒーやチョコレートなど、一部の商品にフェアトレード認証製品を取り入れることで、発展途上国の生産者支援に貢献できます。商品単価はやや上がりますが、社会貢献型店舗としてのブランド価値向上につながります。

環境や人に配慮した選択は、ブランド力やお客様からの信頼を高めることにもつながります。食材選びにもSDGsの視点を加えてみましょう。

人にもやさしい持続可能な職場環境づくり

SDGsは環境だけでなく「人」への配慮も重要なテーマです。
従業員が安心して長く働ける環境を整えることも、SDGsを踏まえた経営の一環です。どのようなことが、目標とされていて店舗運営に反映することができるでしょうか。

働き方の見直しで人手不足に対応

飲食業界では人手不足が深刻な課題です。スタッフの生活に配慮した柔軟なシフト制の導入や時短勤務の、業務効率化のためのデジタルツールの活用などで、従業員の負担軽減につながります。

福利厚生の充実で働きがいを向上

従業員が安心して働けるようにするためには、福利厚生の充実も欠かせません。有給休暇の取得推奨、研修制度の導入などが離職率の低下にも繋がります。

多様性を尊重する企業文化の構築

ジェンダーや年齢、国籍を問わず、さまざまな背景を持つ人が活躍できる職場づくりも、持続可能な店舗経営において必要な価値観になります。従業員が誇りを持って働ける店は、お客様からの信頼も厚くなりますね。

物件探しは「ゼロイチエステート」にご相談を!

店舗づくりにおいては、物件オーナーとの価値観の相違が思わぬ壁になることもあります。SDGsに配慮した店舗づくりには、物件だけでなくオーナーの理解も必要です。

「ゼロイチエステート」では、お客様の条件に合わせた物件を複数ご提案することはもちろん、オーナーのお人柄や価値観などのご相談にも対応しています。みなさんの理想の物件を逃さないお手伝いをいたしますので、お気軽にご相談下さい!

まとめ

SDGsは単なる流行ではなく、これからの時代に求められる「新しい当たり前」です。開業時にエコやサステナブルを意識した店舗づくりを行うことで、環境にも社会にも優しいお店として、長く地域に愛される存在になれるでしょう。

「おいしい」「楽しい」だけでなく、「共感できる」「応援したい」と思ってもらえる飲食店づくり。未来のお客様に選ばれるために、SDGsの視点を取り入れた一歩を、ぜひ開業時から踏み出してみてくださいね。
この記事が、飲食事業を始めたい方や事業拡大をしたいみなさんの参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

おすすめの記事