こんにちは。
ゼロイチエステート、代表の坂本徹です。

「いつか自分のお店を持ちたい」「将来的には独立したい」

飲食業界で働く方なら、一度は思い浮かべたことがあるのではないでしょうか。

しかし、いざ開業となると何から始めれば良いのか、どのような準備が必要なのか、不安に感じる方も多いはずです。

今回は、飲食店を開業するまでの流れをステップごとに、わかりやすく解説します。開業の夢を形にするための道しるべとして、ご参考にしていただけますと嬉しいです。

コンセプト設計と自己分析

飲食店開業の出発点は、「なぜ開業したいのか」「どんなお店にしたいのか」を明確にすることです。ここを曖昧にしたまま進めてしまうと、後々ターゲットがブレたり、集客に苦労する可能性が高まります。

まずは、ご自身の強みや経験を棚卸しし、どのようなお店ならお客様に価値を提供できるのかを考えましょう。また、ターゲットとなるお客様の年齢層、利用シーン、客単価などもイメージし、店名やお店の雰囲気、料理ジャンルもざっくりと考えておきたいですね。

ここで大切なのは、「言語化」すること。紙に書き出すことで、自分の想いや方向性が整理され、次の段階へとスムーズに進むことができます。

お店づくりの土台を築く

飲食店開業に向けて、コンセプトが固まったら次は計画と準備の段階に進みます。

この段階では、リサーチや資金計画、物件探し、メニュー開発など、多岐にわたる作業がありますが、ここをしっかりと進めることで理想のお店に近づけます。一つずつ確認していきましょう。

リサーチ・情報収集

まずは出店エリアの市場調査です。

・人の流れや交通量

・家賃相場

・競合店の数や特徴

これらを時間帯や曜日ごとに調べ、ターゲット層と合致するか確認しましょう。実際に現地を歩き、エリアの雰囲気を肌で感じることも大切です。また、不動産サイトのチェックや内見も積極的に行い、どんな物件が出ているのか情報収集も進めましょう。

資金計画・融資準備

次に、必要な資金を具体的に算出します。

・内装費

・設備費

・物件取得費

・人件費

・運転資金

これらを含めた総額を把握し、自己資金でどの程度まかなえるかを確認します。不足分は、日本政策金融公庫などからの融資を検討しましょう。その際には、しっかりとした事業計画書が必要です。

物件探し・契約

飲食店の成功を大きく左右するのが「立地」です。理想のお店づくりのためには、慎重な物件選びが欠かせません。

立地選びのポイント

人通りや交通量

時間帯ごとに人の流れを確認し、ターゲット層が集まりやすい場所かどうかを見極めましょう。

ターゲット層との相性

例えば、ファミリー層向けなら住宅街、ビジネスマン向けならオフィス街が適しています。

周辺環境や競合店の状況

同業態の店舗が多すぎないか、あるいは需要が見込めるのかを確認します。

家賃と収益バランス

家賃が高すぎると経営を圧迫します。収益計画に合う範囲かをしっかり確認しましょう。

物件タイプの選び方

居抜き物件

前の店舗の内装や設備が残っているため、初期費用を抑えられますが、希望通りのレイアウトや設備でないこともあります。

スケルトン物件

内装や設備がゼロの状態で、自由に設計できます。ただし、工事費用は高額になりやすく、飲食店仕様の工事(排水、換気設備など)が必要です。近年は物価高や人件費の上昇により、内装費が1.5倍〜1.8倍に膨らむこともあるため、資金計画にゆとりを持たせましょう。

※物件タイプについては、こちらの記事に詳しく解説しています。ぜひお読みください!

契約時の注意点

契約条件の確認

賃料、保証金、更新料、解約条件などをしっかり把握しましょう。

用途制限の確認

飲食店営業が可能かどうか、重飲食(焼肉、ラーメンなど)の制限があるかも確認します。

インフラ設備の確認

ガス・水道・排水・電気容量が飲食店の営業に対応できるか事前にチェックします。

契約書類や登記手続き

物件契約後には登記や各種手続きが必要です。専門家に相談しながら進めることで安心して準備が進められます。

内装・設備・メニュー開発

物件が決まったら、店舗の具体的な準備に取りかかります。

・内装デザイン会社や施工業者との打ち合わせ

・厨房機器や什器の選定

・メニュー開発とレシピ試作、原価計算

この段階では、利益をしっかり確保できるメニュー設計が大切です。食材の使い回しを工夫してロスを減らすなど、効率の良い仕組みを考えましょう。また、信頼できる食材の仕入れ先を見つけておくことも、安定した運営につながります。

開業直前の最終チェック

開業準備もいよいよ大詰め。店舗の完成が見えてきたら、各種申請やスタッフの採用、オープン準備を進めましょう。円滑なスタートを切るための重要な仕上げの段階です。

届出・許可申請

店舗運営には、各種許可や届け出が必要です。

・保健所への営業許可申請

・消防署への防火対象物申請(必要に応じて)

・食品衛生責任者の資格取得(未取得の場合)

・税務署や労基署、年金事務所への各種届出

特に保健所への事前相談は、内装工事の前に行うことで、スムーズに許可が下りやすくなります。法的な手続きは複雑な部分も多いため、必要に応じて専門家にサポートを依頼することをおすすめします。

人材募集・マニュアル作成

お店を支えるスタッフの採用も大切な準備のひとつです。面接や採用だけでなく、

・接客マニュアル

・オペレーションマニュアル

の作成と研修も行いましょう。これにより、サービスの質を一定に保つことができます。

プレオープン&グランドオープン

開業前には、試運転としてプレオープンを実施します。実際のお客様を迎え入れることで、オペレーションの改善点が見えてきます。

また、SNSやGoogleマップ、口コミサイトなどへの登録を行い、グランドオープンに向けたプロモーションを展開しましょう。

物件探しは「ゼロイチエステート」にご相談を!

物件探しは、飲食店経営の「土台」を築く大切な工程です。

「ゼロイチエステート」では、お客様の条件に合わせた物件を複数ご提案することはもちろん、みなさんの物件選びから契約、そして開業準備まで、理想のお店づくりになるようにしっかりサポートいたします。私たちにお気軽にご相談下さい!

まとめ

飲食店開業は、夢や情熱だけでなく、計画的な準備と確かな手続きがあってこそ実現します。準備しなければならないことは多くありますが、一つずつ丁寧に取り組めば、必ず理想のお店にたどり着けます。

特に物件契約や各種申請など、専門知識が必要な場面では迷うこともあるかもしれません。そんな時は、ぜひ私たちのような専門家にご相談しながら進められると良いですね。

この記事が、飲食事業を始めたい方や事業拡大をしたいみなさんの参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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